- 「出力制御」とは?
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電力の安定供給のためには、電力の需要と供給が常に一致している必要があります(同時同量)。
しかし、再生可能エネルギーによる発電量は、気象条件によって需要を大きく上回る可能性があり、電力の安定供給に懸念が生じています。
供給過多により電力系統の需給バランスが崩れると、周波数変動などにより電力品質が悪化して、電気機器の故障や誤動作を引き起こす恐れがあります。最悪の場合は、変電所などの送電設備の損傷や、電力の逆流による大規模な停電が発生しかねません。
こうした事態を受け、経済産業省は出力制御に関する省令を施行しました。この省令により、対象地域に新しく太陽光発電システムを設置する際には、出力制御システムの導入が義務付けられています。
出力制御システムの導入によって、電力需要が多いときには十分に発電をおこない、少ないときには発電を制御できるようになるため、需給バランスを常に安定させることができるとともに、太陽光発電システムをより多く設置することが可能になります。 - 出力制御の対象となる発電所の所有者様(以下、所有者様)が対応する内容の概要
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電力会社様のダイレクトメールに従って対応する必要があります。(下記はおおまかなイメージです)
- ①所有者様がダイレクトメールを受け取る。
- ②所有者様がご購入先に連絡する。
- ③所有者様とご購入先間でご相談の上、『出力制御機能付PCS仕様確認依頼書』(各電力会社様HPからダウンロード)を作成する。
- ④出力制御の運用方法を検討する(上記、『確認依頼書』記載事項)。
*インターネット環境の確認をしてください。詳細は各電力会社様のHPを確認してください。
インターネット回線を利用しない固定スケジュール運用では売電量が大幅に減少する可能性があるため、電力会社様はインターネット環境の構築を強くおすすめしております。
*作成した『出力制御機能付PCS仕様確認依頼書』のコピーを必ずお取りください。
後日、設備切替工事でも必要となる情報ですので大切に保管してください。
- ⑤『出力制御機能付PCS仕様確認依頼書』を電力会社様に提出する。
- ⑥インターネット環境の準備をする(出力制御にインターネット回線を利用する場合)。
- ⑦発電設備の設備切替工事を実施する。
*当社製品の場合は電力モニタ、クラウド連携エネルギーコントローラとパワーコンディショナの対応が必要です。詳細はQ&Aの7番および9番(詳しくはこちら)を確認してください。 - ⑧『出力制御機能付PCS切替完了届』を電力会社様に提出する。
- ⑨完了
- 当社の出力制御対応機器リスト(電力会社様ご提出資料を作成/提出される方へ)
- 対応のイメージ
- 出力制御の対象者は?
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出力制御の対象者については、各電力会社HPをご確認ください。
<九州電力様の例>
- ①発電設備のご契約設備容量が、10kW以上50kW未満の場合
- ②発電設備のご契約時期が、平成27年1月26日以降に連系承諾の場合
- 上記の①②の両方に該当しない場合は、今回の出力制御の対象となりません。
- 電力会社様から発送されるダイレクトメールに関するお問い合わせについて
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ダイレクトメールに関するお問合せは各電力会社様にお問い合わせください。記載のお手続きについては、太陽光発電設備のご購入先(設置工事者様)にお問い合わせください。
よくあるお問い合わせ
各電力会社様へ提出資料の記入方法について
【お問い合わせ先】
ダイレクトメール内容、出力制御の制度・仕組み・手続き方法・契約内容などについて
・各電力会社様コールセンター(連絡先は、ダイレクトメールに記載)