Nature Technology No.206 ladybug テントウムシ


お天道様(=太陽)に向かって
速く高く天を飛ぶ、
テントウムシ
上空1㎞まで一気に舞い上がり、上空のジェット気流に乗ることで時速約60㎞で移動することも可能というテントウムシ。ずんぐりとした愛らしいボディからは想像もつかない能力を持っています。硬い甲は、外敵から身を守るための鎧。必然的に身体が重たくなるので「そう遠くへは飛べないのでは?」と思われがちですが、緻密に計算された2種類の羽根が、そんなハンデはものともせず、速く遠くに飛ぶ力を実現。のんびりしてそうに見えて、なかなかの戦略家。広範囲に勢力を拡大する力に長けています。
テントウムシの羽根形状を
空気清浄機のシロッコファンに応用しました
より高濃度のプラズマクラスターイオンを発生する、
プラズマクラスターNEXT搭載の空気清浄機の商品化が、開発のきっかけ。
高濃度のイオンを広いお部屋の隅々にまで行き渡らせるため着目したのは、
見た目からは想像もできない飛翔能力を秘めたテントウムシでした。

テントウムシの羽根の周りの流れは、前羽根の大きく膨らんだ形状が羽根の上下を流れる空気の速度を変えることで、圧力差を作り、体を宙に浮かせる上向きの強い力が発生。早く高く上空へ飛翔するための力が生まれています。滑らかな曲線を描く後ろ羽根は、その力を受けてより遠くに飛ぶことに貢献しています。

効果従来ファンに比べ、
風量約9%※アップ
テントウムシの羽根形状をファンの羽根に用いた結果、同一回転数での風量が従来品より9%もアップしました。
また、高濃度イオンを効果的に広範囲に届けるための機構、3方向気流制御ルーバーにおいても、このファンが効力を発揮。風を分散しても、風量はそのままに、届けたい場所に効率よく高濃度イオンを届けることに成功しました。

ネイチャーテクノロジー採用 シロッコファン
テントウムシの羽根形状を応用した空気清浄機のファンは、膨らみがあるのが大きな特長となっています。この膨らみがあることで上向きの強い力が発生。この力は風を外側に強く押し出す力に変換され、さらに、後ろ羽根を模した滑らかなカーブをつなげて十分な広さの風路を作ることで、より多くの風を強い勢いで広い範囲に運ぶことに成功しました。

- イラスト・写真はイメージです。
- ※KI-HP100の筐体を使用して、同一回転数時の風量10.06m³/分と従来ファン9.26m³/分との比較。