Nature Technology No.101 golden eagle イヌワシ

エアコン

風を巧みにコントロールする、イヌワシ

イヌワシはノウサギやヤマドリ、アオダイショウなど、空中あるいは樹上や岩上などで獲物を見つけると、急降下して捕らえます。陸上に近い乱気流の中でも安定して飛ぶことができるのは、先端の分かれた翼で風をつかむようにしてコントロールしているからだそうです。翼を広げると2m近くもあり、天狗のモデルとも言われています。

イヌワシの翼形状
エアコン室外機プロペラファンに応用しました

エアコンの性能を維持する上で実は室内機以上に重要な存在である室外機。
その室外機のプロペラファンの後端部分にイヌワシの翼形状を応用しました。

風を巧みにコントロールするイヌワシの翼

効果送風効率が、約20%アップ

従来の室外機ファンは羽根の後端部から出る風の渦が大きく(この渦が大きい程送風効率が悪い)、この渦が次の羽根にぶつかって騒音となっていました。イヌワシの翼形状をファンの後端部に採用することで、風をつかんでコントロールすることが可能になり、排出される渦が小さくなって、次の羽根への衝突を最小限に抑えることを実現。さらにアホウドリの翼形状を兼ね備えることで、合わせて送風効率を20%アップしました。

従来プロペラファン

航空工学を応用した従来ファン。後端部は単純なアールを採用した形状。

ネイチャーテクノロジー採用 プロペラファン

羽根の違いは一目瞭然。風の抵抗をうまく逃すので中心のボス部が不要になり、後端部には特長的な突起が設けられています。

  • イラスト・写真はイメージです。
  • 従来ファンとアホウドリの翼形状ファンで同一風量によるモーターの電力を比較。(従来ファン(2010年度Z-SX):61.4W、アホウドリの翼形状ファン:51W)。