
補聴器はどこで買うのがおすすめ? 補聴器を買えるお店と選び方のポイント
2025.02.27
補聴器の購入を検討し始めたら、まずは「どこで買うか」を決めなければいけません。補聴器は、国の認める「管理医療機器」でもありますから、購入できる場所は限られているのです。
今回は、補聴器が購入できる場所や、それぞれの特徴について解説します。ぜひ参考にしてください。
目次
補聴器を購入する際のおすすめの場所は?補聴器はどこで買える?
補聴器は、国が定める厳しい基準をクリアした「管理医療機器」のひとつですので、販売できる場所や扱える人に決まりがあり、どこにでも売っているわけではありません。量販店や通販などで補聴器とよく似た製品を見かけることがありますが、補聴器ではなく「集音器」と言われる機器である場合もあります。集音器は医療機器ではなく「家電」の扱いになりますから、購入時には間違えないよう注意したいですね。
補聴器が実際に購入できる場所は、主に次の5か所です。
①補聴器専門店での補聴器購入

補聴器専門店は、補聴器だけの販売を専門的に行うお店です。補聴器や難聴に精通した専門スタッフが在籍していることが多く、補聴器も複数メーカー・複数モデルの取り扱いがあります。
補聴器専門店のメリット・デメリット
補聴器専門店のメリットは、「質の高い専門的なサービスが受けられる」こと。聞こえの専門家が補聴器選びや購入後のトレーニングのサポートを行ってくれるので、自分に最適な補聴器に出会うことができますし、購入後も安心のサポートで高いパフォーマンスが得られます。
デメリットを挙げるなら、その「店舗数」でしょう。補聴器専門店は、メガネ店などに比べても店舗数が少ないので、自宅近くに補聴器専門店がない、という場合があります。
②メガネ店での補聴器購入
メガネ販売店で、「補聴器」と書いてあるのぼりを見たことがある人も多いのではないでしょうか?実は、大手メガネショップでは、店舗の一角で補聴器を販売しているお店が多いです。もしかすると「補聴器を試してみませんか?」と声をかけられた経験のある人もいらっしゃるかもしれません。
メガネ店のメリット・デメリット
メガネ店で補聴器を購入するメリットは、「お店への通いやすさ」ではないでしょうか。普段、メガネを使う人で、行きつけのメガネショップが決まっている人なら、同じ店舗・知った店員さんに相談しながら補聴器を試すことができるのは便利だと言えますよね。
一方、メガネ店のデメリットは、「取り扱いの少なさ」「専門性」かもしれません。メガネ店の主力商品はもちろん「メガネ」ですから、補聴器に関しては取り扱っているモデルが限られることも少なくなく、販売スタッフの知識にもムラがある場合があります。メガネ店によって、補聴器に力を入れているかそうでないかは幅があるので、しっかり相談に乗ってくれるか、適切な補聴器を提案してくれるか、などを確認してから購入しましょう。
③家電量販店での補聴器購入
最近は、家電量販店でも補聴器を扱うお店が徐々に増えつつあります。補聴器専門店に行くよりも敷居が低く、気軽に手にとってみることができるので魅力的です。
家電量販店のメリット・デメリット
家電量販店で補聴器を購入するメリットは、こちらもやはりその「手軽さ」ではないでしょうか。
家電量販店は、土日や夜間でも営業していることがほとんどですので、忙しい人も通いやすいですよね。
ただし、家電量販店には「集音器」という類似品が販売されている場合もあります。集音器は補聴器とよく似ていますが、性能やアフターサービスが全く異なりますので、購入の際には注意が必要です。
④病院(耳鼻科)での補聴器購入
聞こえにくくなってきたら、まずは耳鼻咽喉科などの医療機関を受診することをおすすめします。中でも、難聴や補聴器に詳しい「補聴器専門医」に診てもらえると、現状の難聴レベルや補聴器の必要性が把握しやすいでしょう。
以下のサイトでは、都道府県別に補聴器相談医の名簿が公開されています。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定補聴器相談医の名簿
一部の耳鼻咽喉科では、「補聴器外来」を設けており、聴力検査の結果に合わせて補聴器を試したり購入できることがあります。
病院での購入のメリット・デメリット
補聴器外来のある医療機関では、医師の診察や聴力検査の結果を補聴器の調整に反映したり、補聴器店へスムーズに連携してくれるので、症状に合わせた適切な補聴器が医師の診断を元に得られるというメリットがあります。
一方で、医療機関ですから常に患者さんが絶えず、あまりゆっくりと機種を選んだり試したりする時間が少ないかもしれません。
⑤通販での補聴器購入
最後に、通信販売で補聴器を購入する方法です。基本的に補聴器は、対面で販売されることが多いのですが、一部、オンラインで販売している補聴器もあります。

通販購入のメリット・デメリット
通信販売での購入は、なかなか忙しくて補聴器店に足を運べないという人や、車がなくて補聴器店に出向けないという人でも、手間をかけずに購入できるのがメリットです。日曜日や夜間など、好きな時に購入できるのも魅力的ですよね。
一方でデメリットとしては「届くまで実物が見れないこと」。ウェブサイト上では色やデザインが少し違って見えたり、実際に手に取ってみることもできないので、「思っていたより大きかった」「うまく使いこなせない」など、「自分の想定と違った」という事例が起こってしまいます。返品規定があるか、お試し期間があるか、など、事前に確認しましょう。
補聴器を買う際に考慮すべき購入店選びのポイント
前章では、補聴器が購入できるお店をご紹介しました。ここからは、補聴器の購入店選びの際に押さえておきたいポイントを詳しく解説します。良い購入店選びは、良い補聴器との出会いにもつながりますので、ぜひ参考にしてくださいね。
認定補聴器技能者の有無
補聴器を取り扱う資格のひとつに「認定補聴器技能者」というものがあります。認定補聴器技能者は、補聴器のスペシャリストであり、最新の補聴器や音の調整・効果測定・補聴器のケアなどに豊富な知識を持つ専門家です。補聴器の操作や調整に慣れているので、初めて補聴器を使うという人でも安心してお任せできるでしょう。
アクセスの良さ
補聴器は、購入してからも継続的な調整やメンテナンスが必要です。一定期間、購入店に通う必要がありますので、アクセスの便利さも重視したいところ。
最近では、自宅まで訪問してくれるお店や、オンラインで対応してくれるお店も出てきましたので、外出が難しい場合や忙しくて時間がないという人は、そういったサービスを利用するのも良いですね。
アフターケアの充実度
補聴器購入後のアフターケアにも注目しておきましょう。補聴器は小さいながらも精密な機器ですので、汗や水濡れで故障することもあります。万が一、故障の場合には、どんな保証制度が受けられるか、代替機の貸し出しがあるのか、紛失の場合は保証があるのか、などもあらかじめチェックしておく必要があるでしょう。
そういった購入前の不明点などに対し、納得いくまで説明が受けられたり、課題を一緒に解決してくれるような、サポート体制の充実しているお店を選ぶことも重要です。
相談しやすい雰囲気
補聴器選びや購入後の調整は1度きりではなく、何度も通って行うもの。そのため、調整やメンテナンスを行うスタッフと、どれだけ信頼関係を築けるかという点も侮れません。補聴器を使いこなせるようになる上でもっとも重要なのは、補聴器の調整とそれに慣れるトレーニング。伴走してくれるスタッフが、小さなことでも気軽に相談しやすい雰囲気だと良いですよね。
シャープの補聴器「メディカルリスニングプラグ」がすごい!

シャープから補聴器が販売されているのをご存じですか?イヤホンのようにおしゃれなデザインや、補聴器としては他に類を見ない価格が、発売以来、大注目を集めています。中でも、購入や調整が「オンラインでできる」というのが画期的で、補聴器店が近くにない、という方などからも支持されています。
「実際に手に取って試したい」という場合には、購入前にお試しできるサービスもあります。ネットで申し込んだり、対面で相談できたりする相談会も開催されていますよ。生活やニーズに合わせて選べます。
ご自身やご家族にとって、最適な相談口が複数あることは、一層安心感がありますね。
量販店でも気軽に試せる!
「メディカルリスニングプラグ」は、大手家電量販店・ビックカメラでも試せます。※一部店舗のみ対象
対象店舗には補聴器専門コーナーが設置されており、防音室での聴力測定も可能です。専門的な講習を受けた専門スタッフが丁寧に対応してくれるので、わからないことがあれば遠慮なく相談してみると良いでしょう。
ビックカメラ対象店舗:
・関東エリア 有楽町店、立川店、JR八王子店、大宮西口そごう店、藤沢店、ラゾーナ川崎店
・北海道エリア 札幌店
・東海エリア 名古屋JRゲートタワー店

オンラインレンタルも可能
「メディカルリスニングプラグ」は、オンラインレンタルも行っています。来店などは一切不要で、すべての手順がオンラインで完結するので、忙しい方にもピッタリです。
レンタルのお申込みは、dポイントが利用可能なドコモのデバイスお試しサービス「kikito」をはじめ、LINEで申し込める「リードインテリジェンス」、サブスクも選択可能な「Rentio」など、複数の窓口から選べます。
さらに、レンタル後にシャープの公式オンラインストア「COCORO STORE」から購入すると、レンタル料金が実質無料になる割引クーポン※ももらえます。
補聴器は購入前に試してみたい、という人には、とっても便利なサービスです。
※月額制レンタルの場合は、COCORO STOREで使える割引クーポンのお渡しはありません。

気軽に電話やチャットで問い合わせ可能
もし、メディカルリスニングプラグを使っていて、難しい・よくわからないと思うことがあれば、電話やチャットを用いて専門家(認定補聴器技能者)にいつでも相談できます。たとえば、「スマホと補聴器のペアリングはどうやってするの?」という初期設定の段階からでも、資格を有する専門家がゼロから丁寧に説明してくれます。
店舗に行く時間がない人や、店舗が近くにない人、足が悪く外出が困難な人なども、すぐに電話で解決できるなら、気軽に使えます。
対面ご希望ならぜひ「相談会」へ
電話やチャットで気軽に相談できるのも魅力ですが、中には「やっぱり対面でしっかり教えてほしい」という人も。
そんな人へおすすめなのは、各地で定期的に開催している「相談会」へのご参加です。
普段の疑問やお悩みをしっかりとヒアリングし、有資格者(認定補聴器技能者)が丁寧に説明してくれるので、補聴器の使い方を教えてほしいという人や、改善させたい部分のある人はぜひ一度参加してみてはいかがでしょうか。

≪この記事の監修者≫

田中智子
認定補聴器技能者
うぐいすヘルスケア株式会社・うぐいす補聴器 代表取締役
MBA(経営学修士)
補聴器を「日常生活をポジティブに自分らしく過ごせるようになるためのツール」と捉え、補聴器専門店「うぐいす補聴器」を開業。以前は有名補聴器メーカーのマーケティング部に所属し、全国5000店舗へ補聴器販売の指導を実施した経歴を持つ。高齢者難聴を得意とし、地域住民への啓蒙活動、高齢者への補聴器の装用トレーニングなども実施している。
