独自開発の可視光応答型光触媒[+Cassius]
+Cassius(プラスカシウス)が目指す未来
[+Cassius]は、当社が開発した、可視光でも高い酸化力を発揮する独自の光触媒材料。
人々の生活環境を改善し、より安心安全な生活の実現に貢献します。
+Cassiusの由来
Catalyst assisting us(私たちを支援する触媒)を
私たちの生活に「プラス」
人々がより良い生活を送るためのお手伝いをしたいという思いを込めて
[+Cassius(プラスカシウス)]と名付けました。
光触媒とは
光触媒は、光が当たると高い酸化力を発揮し、接触する有害物質やニオイ成分を化学的に分解する物質です。当社は、半導体デバイスの開発により培われたプロセス技術や、複合機のトナー開発・生産で培われた粉体の粉砕・分散技術をベースに、独自の光触媒材料を2015年に開発しました。
効果
抗ウイルス
抗菌
消臭
防汚
防カビ
抗アレル物質
特長
当社の光触媒材料は、主成分に酸化タングステンを採用しています。これまで一般的に用いられてきた酸化チタンと比べ、より幅広い波長の光に応答するため、紫外線を含む太陽光だけでなく、蛍光灯やLEDなど屋内照明の可視光下でも高い酸化力を発揮します。さらに、助触媒として配合した白金微粒子の働きにより、一層の性能向上を実現しています。
屋外・屋内でも効果を発揮
光触媒性能に関する第三者認証
当社は抗菌製品技術協議会(SIAA)の会員として、SIAAの認証基準を満たした製品にSIAAマークの表示をしております。
当社は光触媒工業会(PIAJ)の会員として、PIAJの認証を取得した製品にPIAJマークの表示をしております。
メカニズム
光触媒が光を吸収すると、空気中の水や酸素と反応し、活性酸素(O₂⁻や·OH)を生成。強力な酸化力を持つ活性酸素により、接触したニオイなどの成分は結合を分断され、水や二酸化炭素などになって、空気中に戻ります。
光触媒は光を吸収すると活性酸素(O₂⁻や·OH)を生成。
活性酸素は光触媒表面近傍のニオイなどの成分の結合を分断。
ニオイなどの成分は水(H₂O)や二酸化炭素(CO₂)などになって空気中に戻る。
主な実証データ
抗ウイルス
光触媒の作用によりウイルス力価※1を低減
- ■試験結果
- 蛍光灯500lx(波長380nm以下カット)を照射すると、4時間後のウイルス力価※1は99.96%低減※2した。
- ・試験機関
- 地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所
- ・報告書番号
- KISTEC03-016A02
- ・試験方法
- JIS R 1756:2020に準ずるフィルム密着法
- ・試験対象
- 付着した1種類のバクテリオファージ
(動物細胞感染ウイルスの代替)
抗菌
光触媒の作用により生菌数を低減
- ■試験結果
- 蛍光灯1,000lx(波長380nm以下カット)を照射すると、24時間後の生菌数は検出限界以下となり、99.99%以上低減※した。
- ・試験機関
- 一般財団法人日本食品分析センター
- ・報告書番号
- 第15064805001-0101号
- ・試験方法
- JIS R 1752:2013を参考にした方法
- ・試験対象
- 付着した1種類の菌
消臭
光触媒の作用によりニオイ成分を低減
ニオイ成分 | ニオイの種類 | 照射時間 | 低減率 |
---|---|---|---|
イソ吉草酸 (3メチルブタン酸) |
汗臭、足臭など | 3時間 | 99.7% |
メチルメルカプタン | 玉ねぎの腐敗臭、生ゴミ臭など | 3時間 | 82.0% |
ノネナール | 加齢臭など | 1時間 | 99.6% |
アンモニア | 体臭、トイレ臭、ペット尿臭など | 1時間 | 99.8% |
酢酸 | タバコ臭、汗臭、ミルクの腐敗臭など | 1時間 | 99.2% |
アセトアルデヒド | タバコ臭、体臭など (建材・家具の塗料、接着剤などに含有) |
1時間 | 99.7% |
トルエン | シンナー臭など (建材・家具の塗料、接着剤などに含有) |
3時間 | 98.9% |
ホルムアルデヒド | 新車臭など (建材・家具の塗料、接着剤などに含有) |
1時間 | 99.8% |
- ・試験機関
- 当社調べ
- ・試験方法
- JIS R 1757:2013参考
サンプリングバッグ(0.5L)内に所定濃度の各種ガスと光触媒を封入。白色LED10,000lxを照射し、表記時間後のガス濃度を、ノネナールはガスクロマトグラフィーにて、その他のガスはガス検知管にて測定し、初期のガス濃度に対する低減率を算出
防汚
光触媒の作用により有機染料を脱色
光照射 時間 |
0h | 5h | 10h | 16h |
---|---|---|---|---|
汚染 状態 |
- ■試験結果
- 白色LED2,500lxを照射すると、16時間後のメチレンブルー色は検出限界以下となった。
- ・試験機関
- 当社調べ
- ・試験方法
- 光触媒塗工/無塗工の多孔質タイルにメチレンブルー水溶液(100μmol/L)を20μL滴下・乾燥、白色LED2,500lxを照射し、各時間のメチレンブルー色を光の反射光量にて測定
防カビ
光触媒の作用によりカビの発育を抑制
光照射なし | 光照射あり |
---|---|
- ■試験結果
- 蛍光灯500lx(波長380nm以下カット)を照射すると、4週間後も肉眼ではカビの発育は認められなかった。
- ・試験機関
- 株式会社衛生微生物研究センター
- ・報告書番号
- 2018D-BT-418
- ・試験方法
- JIS Z 2911:2010、JIS R 1705:2016を参考にした方法
- ・試験対象
- 1種類のカビ胞子
抗アレル物質
光触媒の作用によりアレル物質を低減
- ■試験結果
- 白色LED1,000lxを照射すると、24時間後のダニのアレル物質は検出限界以下となり、96%以上低減※した。
- ・試験機関
- 株式会社ビオスタ
- ・報告書番号
- 14-an-SHP-5
- ・試験方法
- アレル物質を含んだ液に光触媒を加えて光照射した後ELISA法によりアレル物質濃度を測定
- ・試験対象
- 付着した1種類のダニのふん・死がい由来のアレル物質
完全分解性
光触媒の作用によりアセトアルデヒドを二酸化炭素まで分解
- ■試験結果
- アセトアルデヒドは3時間後に全量二酸化炭素に分解された。
- ・試験機関
- 当社調べ
- ・試験方法
- JIS R 1757:2013を参考にした方法
作用持続性
光触媒の作用は繰り返し使用しても持続
- ■試験結果
- アセトアルデヒド除去試験を17回繰り返したところ、除去率は低下せず作用は持続した。
- ・試験機関
- 当社調べ
- ・試験方法
- サンプリングバッグ(1L)内にアセトアルデヒド400ppmと光触媒もしくは化学吸着型消臭剤を同量ずつ封入、白色LED1,000lxを照射し、2.5時間後のアセトアルデヒド濃度をガス検知管にて測定、以上を1回の試行として繰り返し測定
効果持続性
光触媒の効果は長期間持続
- ■試験結果
- 初期(0か月)・6か月・13か月・18か月・24か月間大気放置した光触媒を用いてアセトアルデヒド除去試験を実施したところ、除去率は低下せず効果は持続した。
- ・試験機関
- 当社調べ
- ・試験方法
- サンプリングバッグ(5L)内にアセトアルデヒド300ppmと、初期(0か月)・6か月・13か月・18か月・24か月間大気放置した光触媒をそれぞれ封入、青色LED2,500lxを照射し、2時間後のアセトアルデヒド濃度をガス検知管にて測定
安全性
SIAA(抗菌製品技術協議会)及びPIAJ(光触媒工業会)の製品認証取得に必要な安全性基準を満たしています。
試験名称 | 試験結果 | 試験機関 |
---|---|---|
急性経口毒性試験 | 区分外 | Frey-Tox社 (ドイツ) |
皮膚一次刺激性試験 | 陰性 | Frey-Tox社 (ドイツ) |
変異原性試験 (Ames試験) |
陰性 | 日精バイリス社 (日本) |
皮膚感作性試験 | 陰性 | Fraunhofer社 (ドイツ) |